なんとなく日記

メインのブログでは書かない/書けない話をのんびりと書きます。

「感染症の世界史」を読んで、今後のことに思いを巡らす。

  • 感染症により今までの人生でありえない事態が起こってる。
  • でも歴史を紐解くと、人類としては同じようなことを何度も経験してる。

  • いずれは集団免疫を獲得して収束するだろうけど5~10年かかるんとちゃうか(※個人の感想です)。

  • このまま自粛を続けることは困難なので徐々に緩和しつつ集団免疫を獲得したいなぁ

ということを話します。久しぶりの更新ですが・・・m(_ _)m。

新型コロナの影響で、家に居ろとか、ショッピングセンターが開いてないとか、梅田などの繁華街も閑散としていて、毎日めちゃ暗い気分で過ごしています・・・。今までの人生でありえなかったことで、ただ、でも、人類としては今までにこういった経験をしてきたはずだ。中世のヨーロッパでペストが流行ったことは、なんとなく知っている。ほかにも色々な病気が流行ったはずだ。なので「感染症の世界史」という本を読んでみた。

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※画像はアマゾンより拝借しました。

まだ6割ぐらいしか読んでないが、人類が経験してきた感染症については、ざっくりと分かった。

主に、人類は移動とともに感染症も運んできた。中国が唐の時代になって安定すると、ヨーロッパとの交流が盛んになります。シルクロードですね。そうやって人の移動が活発になって物資や文化が東西を行き来すると、同時に感染症も運ばれる(そんなことは教科書には書いてなかったが)。中国からはペストがヨーロッパに運ばれ、免疫のないヨーロッパに大流行を引き起こした。特に14世紀のペストの大流行はヨーロッパの人口の3分の1が亡くなったという。大聖堂の建設も100年ぐらい止まったらしい(「大聖堂」という文庫本3冊の大長編小説を少し前に読んで、そこにそのようなことが書いてあったように思う)。そんなにばたばた人が死んだら、当時の人は本当に人類は滅亡するんじゃないかと思ったんじゃないか。

ヨーロッパからアジアには、天然痘がもたらされた。

また、ヨーロッパ人がアメリカ大陸を発見し移住が活発になると、ヨーロッパから天然痘が新大陸にもたらされ、原住民がそれこそ本当にばたばた死んでいった。ヨーロッパ人によるインディアンの虐殺は有名だが、疫病で死んでいった人のほうがはるかに多かった。亡くなった原住民の死因は9割以上が疫病だったという。

また、戦争で人が移動して感染症の大流行も起こった。第1次世界大戦の頃には、スペイン風邪が流行って、戦争の継続が困難になったという。また、第2次世界大戦で日本がフィリピンに攻めた際には、マラリアにかかって日本兵がばたばた死んだという。戦争で死ぬより感染症で死んだ人のほうが多かったぐらいだという。

ほかにも、何度も何度も人類は大きな感染症の大流行を経験してる。明治27年ごろ?にはペストがアジアでも流行して、その時に北里柴三郎という日本人が世界で初めてペストの病原菌を特定したという。

要は、私たちがいま、新型コロナで経験してる未曽有の事態は、人類としては、何度も経験してきたことなんだ。そしてそれは世界的に広がっているが、世界のいろんな国の致死率を鑑みても、2020年5月現在、人類に滅亡をもたらすほどのものではないような気がする(少なくとも14世紀のヨーロッパのようなひどい状況ではない、と思われる)。

と、いうことも含めて色々考えて、まあ、5~10年ぐらいで収まるようなものなのかなぁと思う。ワクチンと特効薬が出来れば、社会的混乱も収まるのかなぁ、と思うし、少なくとも集団免疫を獲得すればよいし。それでも、1~2年で収まるものではないのかなぁ、と思う。早く正常な社会に戻ってほしいけど、オリンピックを1年しか伸ばしていないのは、ちょっと性急すぎるのかなぁ、と思う。

では、現在、緊急事態宣言といって、ショッピングモールも繁華街も自粛しているけど、それを5~10年も続けなければいけないのか?これは経済のほうがやばくなって新型コロナで死ぬ前に、経済で死ぬ人が後を絶たなくなる(正直 私自身も自粛にはうんざりしている)。日本では失業率と自殺率に明確な相関関係がある。なので、密を避けつつ、自粛を徐々に緩和しながら、経済を回していったらいいと思う。その過程で徐々に集団免疫を獲得(そんなにうまくいくのかどうか知らんけど)すればいいと思う。

少なくとも、コロナ前の、完全に元の世界には戻らないと思う(というのはよく言われている)。満員電車をものともせず、出社すること自体が仕事だった人が、リモートワークの味をしめたら、コロナ禍が終わっても、リモートワークのままでいいじゃん、と思うのは無理のないことだ。また、いつまた自粛を強要されるか分からないのに、居酒屋やバーなどの既存の業態で事業を続けるのは困難だろう(感染症にも対応できる、新しい業態の居酒屋やバーがあるのだろうか?)。また、密を避けつつ日々の買い物などをする工夫が一般化しつつある。自分が保菌者かもしれないとの前提に立っての屋内でのマスク着用とか、レジや窓口との間にビニールを垂らすとか、そもそもセルフレジを使うとか。

今後もそういう世界に私たちは生きていかなくてはならなくなった。変化しないと生きていけないのなら、割り切ってそっちの方向に舵をとらないといけないかと思う。